幸せの法則/ミナト 螢
 
痛くて冷たい
ラムネの瓶を
君の頬に近付ける
距離が夏だった
一枚の皮膚を
重ねて太陽になる
僕等の日々は
青くて透明な
ビー玉を転がした
眩しさに倒れても
ひとりじゃないから
この空が素晴らしいと
思えるのだろう
これから旅に出る
注ぎ足すことのない
時間があふれた今
手を繋いだ分だけ
遠くまで行きたい
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