手探りで/ふるる
大きな山だった
立ちはだかったまま青く動かないで
汚れたままの靴と
広くて深い空
その空に追突していった
ま白い鳥が
置いていった羽をくるくるもてあそびながら
雲の上や切れ間を流れる風に見とれていた
見えなくても動いてある
あそこや
ああ
あそこにも
叔父のよく動く口
話を聞きながら頷いていたけれど
半分しかわからなかった
墨をするときの静かな気持ちで
どんな質問に答えよう
どんな答えを編みだそう
予想ができないから
正しくあることはできない
ここからここまでの感覚と言えるだろうか
直感を信じる
あの大きな山を前に
ばらけた木々のざわめき
降ってきた
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