詩のリハビリ/
滝本政博
地下室への階段を降りてゆくと
探していた言葉があった
それは難しい言葉なんかではなくて
なんてことはない言葉だった
くだらないなぞなぞの答えのような
拍子抜けするようなやつ
でも 昔は仲良しだったんだ
お前と踊ろう
久しぶりに手を取り合って
あの頃はさって 懐かしがって
好きさ
わたしの身の丈に合った
馴染みの言葉
埃をはらって 少し磨いて
もう一度つきあってみるのさ
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