乱反射する生の所在地/ホロウ・シカエルボク
い水で雑菌を洗い落とすとき、排水口を流れ落ちていく悲鳴のことを考える、それはきっと何の役にも立たない行為だ、けれどイマジネーションとしてはひとつも間違っていない、有を無に変える、無の中に有を見つける、分類の方法は自分次第だ、決まりがあるとしたらただひとつだけ、与えられたものを鵜呑みにしてはならない、それだけだ、真実はすべて、自らの感覚によって生成されたものでなければならない、コミュニティの真実や、社会の真実によって能面になってしまったら、書類に記されるだけの人生になってしまうだろうさ、魂の中でなら、粒子レベルにまで散らばることが出来る、その成り立ちを、ハードディスクをデフラグするみたいに並べ替える
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