母乳好き/かば
 
暑さにだれたソーダ水

溶け残る氷の誠実さ

けれど

やがては薄めていくばかり


窓の向こうは夏模様

帽子が見当たらないといえば

なぜだか

夏のにおいがして



なりそこねても

時計は進む




いつだって

止まることはないのだから







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