終着駅で待ってるわ/藤鈴呼
しとしと降る霧雨が
暑い日には シャワーとなって
心地良い 涼を齎す
車窓の景色は一瞬たりとも
止まっては くれないんだから
走りながら シャッター押すしか
術が無い
全ての幻影を フィルターに隠して
四角四面のフィルターに
閉じ込めることだけを 忘れた
通り過ぎて行く レール音
まるで 小石が詰まったことなど
一度も無かったかのように
簡単に 乗り越えて行く滑車を
ゆっくりと 眺めていた
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