温度計の詩/
ミナト 螢
ささくれた日々の赤い地平線
沈まないための甘いルーティン
何も生み出して来なかったから
嘘みたいに祝うものがなくて
今いる場所を太陽に変えて欲しい
一本の筋しか無くても
温度計のように天まで届く
縦の光へ君の手を誘い
握って貰えたら元気の目安
ほんの少し寂しかったんだ
ほんの少し嬉しかったんだ
ふたりで決めたことがあるだけで
幸せだと思えるのに
マドラーみたいな足で
僕等はアイスコーヒーを
こぼしに行く
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