それは広がり続け、そして深くなり続ける、そして二度と狭まることはない/ホロウ・シカエルボク
したそれに縛り付けられる、お笑い草だ、どうしていつまでもそこに留まってしまうのか?本当は誰しもがどこかで理解しているのかもしれないな、問には終わりがないということを、だから、出来る限り楽な場所に落ち着こうとする、それ以上問を発さなくていいように、それ以上何も考える必要のない場所を早めに設定する、そして、ほっと一息ついた瞬間にぼんやりとした目の傀儡になってしまうのだ、なあ、その目がどうも気に入らないんだよ、そこには生きものである意味がまるで感じられない、生きものであるのに生きてない、それは矛盾として正しいのではないのか、って?まあ、間違いじゃないかもしれないね、だけどさ、言っただろ、簡潔さって実はとても難しいものなんだ、もちろん、それぞれの、個人個人の考え方があっていいさ、だけど、俺としては、数秒で出せる答えにしがみついて得意顔をしてるなんて人生はどうにも我慢がならないのさ、どんなに飢えようと迷おうと、長い時間をかけて歩くべき人生を俺は選択したんだ。
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