白痴/
秋葉竹
蜃気楼
その名で呼んだ色街に
架かって照れてる、夜の虹かも
その過去の
醜聞まみれで死ぬ人生、
夜のうわさの拡散する街
このなみだ
風の奏でる優しさで
洗い流して、くれはしないか
絶望が
おき捨てられたおとといの
流木刻んで、白鳥を彫る
造られた
優雅に羽ばたく白鳥を、
《最果て夢》と、呼んではダメか
なみだ拭き
白痴のきみの瞳を守る
折れることない意志になりたい
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