鉛丹/あらい
 

けれども、ここばかりが楽園のようなひなたでありますので、
うたた寝、ちいとばかし躍らされて
夢のようなひととき 毎度毎度いただいております
 
対価が幾らか等と考えるいとまもない、
あなたと私の孵るところで、さて如何さま出逢いましょう。
生まれも知らず ゆくゆく迄、微笑んでいた花々のゆらめきに思えば、
蝋燭も吹き消される。漏れ出した吐露は、簡単に感嘆に。

あゝ てまえ、さようなら。とたゆたひ
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