幼い君へ/桜 歩美
 
お母さんっていうものは
いつも何事にも動じないで
子供の持ってくる無理難題な悩みを
その胸にそっと収めてくれるものと
そう感じていた

実際お母さんになってみたら
そんなの大きな間違いに気づいた

お母さんは子供には見えないところで
悩み苦しみ泣きながら
子供の持ってくる悩み一つ一つを
その胸に収め励ましの言葉をかける微笑を
作っているのだと
親になってみて初めてわかるその苦労

でもそんな苦労でつぶれそうになってさえも
君の運んでくる一つ一つの言葉が
そして私を見て嬉しそうに笑うその瞳が
愛しくて愛しくて
その想いだけで頑張れる

悩みごとが言えるくら
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