おわりかけ2/
はるな
おわりかけの日々に
柔らかい泥を塗り
火をくべる
似たようなことが
何度もあったはずだけど
何度も
感傷しかない
空気ひとつぶにもいちいち動じてる
吸い込むたびに途方にくれてる
そうしてそのまま
生きてしまった
過してしまった
似ているようでいて
どの日々も
どこにもない
同じ暮らしも
同じ苦しさも
どの日々も
何度も
あったはずなのに
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