ポップコーンの詩/ミナト 螢
 
靴擦れの跡に
ポップコーンが染みる
人の後ろをずっとついていく
そんな歩き方をして来たから
ネズミ花火のように消える音
少し湿気ったカタチのまま
誰に踏まれても噛み付かなくて
僕は自分の足を撫でるだけ
靴下は赤い血の味がする
夕陽が沈んだら
宇宙のポップコーンが
戻って来ると思うから
破裂しそうになるくらい
丸い夢を抱えた袋が欲しい
戻る   Point(1)