旅人の詩/
ミナト 螢
人の匂いで夢は腐るから
夜に帯をかけて駆け抜けていく
僕は逃げようとしているのか
或いは守ろうとしているのか
手にしたものを離さないで
街を後ろに置いていくよ
僕等が怪我をしないように
同じくらい幸せになりたい
目標に向かう空は明るい
星のバラードが胸を掴み
瞳の奥まで覗かれた気分
もう良いかい
まだだよ
デタラメな住所が欲しくて
旅人の靴を履いたから
いつか誰かの買い物袋に
僕の夢を入れてあげたい
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