硝子の花束/青色銀河団
みんな少女みんな少年みんな子らだった
みんなちいさな罪を秘め
小鳥らの囀り籠り淋しくもすることのない空白い日
遠くまでちいさな泡がのぼるから
おそらく空に溺れているのだ
走っても寝転んでも
星に濡れないための
星のレインコート
青空はさかさまに透けたみずうみで
向こうにしたらこちら側が空
ハーモニカ吹いて
途方に暮れているシャツが
夏空に抱かれてます
日記を開けば海で遠くから
満ちてくるのはきみの匂いだ
ライオンの頭のはく製飾られた
カフェの上に南十字星
せせらぎに蛍とびかう森のカフェ
うさぎや栗鼠が夢にまどろむ
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