軽い眩暈/viraj
 
僕たちは、決して残酷な運命が一緒になれないように仕向けた連理の枝だったんだね。



カリスマヒモニートの蛆虫のような生活を、蛆虫たちはうらやんでいた。



ほっそりとくびれた腰つきに目を奪われた。



蹂躙されし自我たちは、悪に淪落せし一部の英雄にあこがれる。



悟りを開いた者が、風俗嬢に生まれ変わり、放蕩三昧の末に、風呂場で自殺した。



賢きヴィシュヌの微笑みがすべてをすべてたらしめていた。



なぜか、心に不安が消えない。



こころには、ひたすら雨がぽつぽつと。



私は地獄の中に天国を見出そうと賢明になっている。



もう二度と、あんな情熱的に人をあいすることはないと思ってた。



僕は決めたんだ。



心が真実の鼓動を感じないような惰性のながい時間を生きるよりも、



たった少しの間、真実の愛に心をときめかして生きてしのうって。
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