錆た門扉を叩く/あらい
 

微笑みかける、花開いたスカートのプリーツ、
ひとりやふたり、裏地に寄生して齷齪と繁殖をする。

我々自身、地雷の翳を踏んでいるとも。
扉は破壊するもの、未来は暗転を、草す
光に置き換えて、正史となった。野端の艷

もう大分そうやって桔梗の花は輪廻を繰り返し、
徐々に頂上に近づいていく。風に干された一枚のハンカチが
旅路の果て、この世の全てを覆い隠して、猥談を作り出す

正天は瞬ぐ、眩しからずや、誑すもの、
段々の螺旋に穴は空いて、宿仮の骸が蔓延ると痴る

蜘蛛の糸を紡いで適度に温めたものをハートの型に流し込む。
形成された土気色の甘い事、「あなた 」と名前を授けても、
差し支えはなく摂理は誤りを持ち得ない、そんなもの、
人の性。今時分に治まる.
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