存在し始めた日/
水宮うみ
この脳の一番ふるい記憶。
自分の存在を知った最初の日。
何月何日かも、本当に存在したかも分からないその日が、
自分の意識にとっての、僕の誕生日だと思う。
その日から今まで、覚えたり忘れたりしながら生きてきたことを、
なんだかすこしだけ夢のように感じる。
そんな日が、あなたにもあったのだろうか。
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