世界はそれぞれの手の中に/二宮和樹
か
そうして、この書き手である私はこう言うのだ
「形あるものは、そのうち朽ちるのさ
この今の現実だってそうかも知れない
もし君が経ち往生しているなら
それはやがて形を失い
新たなるものを作り出していくだろう
そう、有体に言えば君が作りだしたものが
君自身の現実なんだ
だから、君はそれを描き替えることが出来る
そうやって夢や新たなものはこの現実に現れるのさ」
希望はいつだって、君の手で作られていく
あなたもわたしも、すべての命も
なあに、怖がることはないさ
さあ、世界を確かめに行こう
君にならできる
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