カウントを取るにはビートが染み込んでいなければならない/ホロウ・シカエルボク
欲しいんだけどさ、表現っていうものは衝動でなければ有り得ない…インテリが机の上で理屈をこねくり回して作ったものには何の意味もないよ、だってそこには心を動かす素材なんかひとつもないからね―ああ、紳士淑女諸君、気を悪くしないでくれたまえ、俺は、知識に頼ることはない、俺は、経験に頼ることはない、俺は、主題や、心がけに頼ることはない―俺はいつだって、それを残そうとする俺自身であろうとするだけのことさ、それって凄く大事なことだぜ、だって、自分自身であって初めて、人は何かを語ろうとすることが出来るってもんじゃないか―?
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