なんだかつめたい夕暮れがきて/はるな
 

そうこうするうちに
なんだかつめたい夕暮れがきて、

影たちがふれ合う
街は灯る
日々は揺れ
そこかしこで蓋がひらかれる

完全な夜がどこにもない
まぶたの裏にも
スカートの中にも

話し合いたい
と思う
けれども
語る夢も
ないままに
朝を迎える


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