続続続続斬暑御礼/狸亭
 
言葉忘れたカナリヤのニヒリズム

金色の缶ビールお墓は草茫茫

夏痩せしたい狸の太鼓腹

古里なんてあるものかと炎暑

しろい両腕を頭に乗せて突き出す乳房

もう久しく机に向かっていなかった

敗北を抱きしめて六十路の夏


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