見上げると/
あおいみつる
久しぶりに西の空を見上げた
夕日が燃え落ちようとしていた
新鮮だと思った
路の傍らに紫陽の花が
かたい蕾をつけていた
風が心地よかった
夕空が綺麗だった
久しぶりに心が洗われた
生きている感じがした
太陽は大きく燃え滲んでいた
戻る
編
削
Point
(1)