SWAN/
ミナト 螢
涙がこぼれるたびに
光の数珠を繋いでいた
今まで得て来た中でいちばん
幸せな羽根を売った後に
白鳥が踊る湖で
パートナーを探すの
周りの人とは違う姿で
笑われたその悔しさを胸に
エレベーターは今日も人を飲み
私が回れば地球が止まる
何ということだ拍手が来ない
ポタリと落ちる汗が
涙と混ざり漂白した
透明な分母に夢を置いて
ひとりでも歩けるように
鎖骨に溜まった水を抜きたい
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