見つめる/こしごえ
あなた と思う
と同時に
わたし と思う
その時
大切なことを見つめようとしない自分に
さようなら
今
世界
を見つめれば
さまざまな 人や物事に
さまざまに 支えられているわたしが見える
一粒一粒の御飯粒 手紙一通 一曲の歌 一輪の花
花粉をつけたみつばち 芽をだす種 太陽と月と地球
そして
涙を零す
いろいろに
いろいろに
つながっている
今
世界
を見つめれば
どんな物にも 誰にでも
それぞれに合った役目という いのちがあるのがわかる
一つの平和を思い
すべてを こころの糧にしようとするわたしの
さまざまな こころに映るあなたは
あなただけの貴重な こころを持つ
かけがえのないあなたで
今日も 有り難い
世界に生きている
今 今があるのは
過去のおかげ
今があれば
きっと未来もあるだろう
その時も
今の声はささやく
今のわたしがいなくても 今のあなたがいる と
見つめた先の
しずけさは
風光る 笑みを零す
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