近くにある星/水宮うみ
 
た本屋で買った小説だと、読み返して気づく

言葉には光が宿っていることを あなたの本が教えてくれた

世界では実現できないことなので 世界のそとで実現させちゃう

あの過去で僕が流した悲しみに あなたもすこし悲しんでくれた

休日の早朝に降る雪みたいに どこかあたたかい涙がこぼれた

なにもかも終わってしまったあなたとも桜のような会話があった

君のこと大好きだったあの頃に戻れなくたって書き続けるよ

ひとりだけど一人ぼっちじゃないときに 僕から優しい言葉が生まれる

あの夏の空に落とした風船が 宇宙をみあげる理由の一つ


遠くにある光が過去のものならば とっても近くのあなたは未来

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