気づけよ、ユニークなメイクを施してたのはいったい誰だったのか/ホロウ・シカエルボク
その目つきが気に入らないと思う、銃を受け取ったら真っ先にこいつを撃ち抜いて塵にしてやろうか?俺がそう考えた瞬間蝿は何かを察知したのか銃を落として去って行く、銃は地面に落とされた弾みで一発発射されてしまう、目玉を裏返してゴロンと横になったのは生首女だった、俺は正直有難いと思った、肉体を介さない自意識のみの彼女の声は非常にカンに触ったのだ、ピエロは踊るのをやめて死んでしまった生首女をしばらく見下ろしたあと、鉈を振りかざして俺に襲い掛かって来る、俺はその眉間に三発ぶちかます、ピエロは一瞬呆然としたあと、糸の切れた人形みたいにその場にくずおれた、ケケケ、と赤子たちのほうから笑い声が聞こえた、俺は鉈を拾い上
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