[:waltz/プテラノドン
 
八月、東武動物公園。
駐車場に着いた時には
花火大会は終わりそうだった
君に浴衣を着させようとした僕のせい
これで終わりかな?
君は歩きながら言った。
「まだ終わらないはずだよ。」
でもそれが最後だった。
ちょっとでも花火を見れたから良かったと君は言った。
僕は君の横顔に参っていた。あるいは、
掌に伝わる体温に見守られているようで
安心しきっていた。
帰り道のレストランで君は酒を飲みたいと言った。
多分それが二度目。
たくさん飲めば良いよ
僕は運転するから酒は我慢するよ
カクテルもたくさんあるし
シャンディガフなんていいんじゃない?
君はシャンディガフを飲みなが
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