花言葉/
丘白月
水色の流れ星が
頬を滑り落ちる
冷たくて凍りそうな
夜の小川に花が流れていく
月色した花が
踊るように
幾つも幾つも
静かに手をふる
妖精が花言葉を探しに
月に向かって飛ぶ
広い時間の海に
花がこぼれていく
満たされているのは
名前の無い花の蕾
失くしてしまった名前を
好きだった人の名前と交換する
妖精が花言葉を見つけて降りてくる
蕾が感謝で震えてる
大丈夫だよ
君は明日堂々と咲けばいい
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