あなたがわたしの近くや遠くにいる (長いので途中からでも途中でやめてもOKで.../ふるる
けれども
きっとまだあそこにあるのでしょう、
さようならは言えなかった
言わなかった
今度、、、
と言ったきり時刻表を見つめた横顔がきれいだった
寂しい翳にふちどられて
橋が見えるよとあなたは言いました
離ればなれの陸をつなぐ橋
橋があるから手を繋いでいるみたいに見える
陸を隔てる海は世界中に広がっているけれども
小さな橋があるから
あなたが近いと感じられた
波がもし橋を掴んでさらっていっても
あの小さな橋がと指さした手や懐かしい声はそのままで
眺めた、あの午後の日差しがようやく届きはじめる
髪に
冷たい指を差し込んで
もうしばらくこうしていようか
歩きながら
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