星雲/
ミナト 螢
星の明かりの下では
名前がなかった
良いことも悪いことも
謝りたくなる
叶わない美しさに
閉ざされた口を
温めてくれて
素直になりたい
夜行性の手を伸ばして
空へ帰りたくなる日もあるよ
星雲の瞬きが僕を濡らし
ここではないよと
教えられたから
まだ見つめていられる
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