ともだち/
丘白月
小さな雪の欠片が
草の影で生きている
白く光って
ただの水だと
雨の固まりだと
人は思う
でもどんな水も
雪のように白くは
光らない
小さな雪の精に
妖精は毎日逢いに来る
友だちだから
小さな雪の欠片が
笑って 泣いて
感謝して光る
ある日妖精は
寂しそうにしてた
欠片が溶けてしまったから
友だちがいた場所には
小さく細く
光る水が染みていた
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