ペーパーカスケードの妖精/
丘白月
涙に触れると
溶けてしまいそう
告白すると
燃えてしまいそう
赤い蕾は片想い
赤い糸を紡いで
純白の思いが星を
千切ったように重なる
妖精は春の出会いを
花壇で誘い
甘いピアノの調べのように
香りを奏でる
恋の鼓動をとらえて
火を点ける準備をする
小さく淡く消えそうでも
熱い火を灯す
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