輪唱/
ミナト 螢
夜に懐いた雨の音が
傘を持たないから良く聞こえる
雨肌は滑らかに
髪の毛をストレートにして
素直な仕草を誘うメロディだ
追い駆けるように歌い
消えるように跳ね返す
ひとつのグルーヴが
街に染みを作って広げた
雨の音は優しい子守唄
時を刻むよりも抜いてしまう
真夜中までに足りなくなるステップ
濡れながら帰り道を歩いて
透明な草を頭に植える
それが僕の新しい地図になった
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