mystery eyes/
ミナト 螢
心臓は一個しかないから
片目を交換したら
いつも左側に君がいる
見守るような水晶に映り
悪いことができなくなって
煙草で曇らせた夜を抜け出す
何をするだろう何もしないだろう
音楽を聴いて髪の毛が跳ねる
まるで君に貰った花束だ
ねぇ、いま一緒に泣いたでしょう
涙の高さが同じくらいに
寂しさを抱いてしまった
片目が貫く三日月は
フレームを残す愛の食べ方
さあ、どうぞ召し上がれ
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