人見知りの詩/ミナト 螢
 
言葉にしなけりゃ分からない
気持ちを弄び滅んでゆく
喧嘩をしたことがなくても
ただ相手がいなかっただけ
褒められたことがなくても
また愛想笑いしなかっただけ
未完成で良いのに
密室を作りたがる人達が
僕の敵に変わる日が来て
沈黙に脂が乗るような
肉の焼き方で揉める方がマシ
話の繋ぎ目にモヤシを混ぜても
片方のサンダルみたいに
素通りされていく
僕のささやかな抵抗を
安売りされたら困るなぁ
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