歩々日々/石川
 
きょうも
花ぱらり
波ほろり
あるく ひとびと

うまれた頃の温度
中途半端なしあわせに痛んで
降りたくないと
泣いたねがえり

満ちていた
旅のはじめ
いだいなふるえ
落ちる
砂ぼこり


かけるたす ひく


つまさきが
鈴のように
つらなっている
星が落ちながら
すぐそばで
鳴っている

ともしびの
とんがりの
ひとびとの


果てに

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