わたし あなた 夢を描くものとして/二宮和樹
 
朝の始まりには いたって鳥が鳴き
雲がまだ暗い空を覆う
ゆっくりと始まる一日に自然と頭を下げる

随分と長いこと眠っていたようだ
あれからどのくらいだろうか

いくつ寝て いくつ眠れなかったはもう忘れてしまったが
確かにわかるのは わたしという存在がそこにあり
安らかに目覚めつつあるということくらいだ


これからいったいいくつの夢を見るのだろうか
わたしにはわからないが 
できれば望む夢を見たいものだ

叶わぬ夢 見果てぬ夢
ここに集まる人たちは
果たしたどういった夢をこれまで見てきたのだろうか


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