微笑みは雪のように/
ミナト 螢
少し泣いたように微笑むのは
幸せが消えるのが怖いから
ユキと呼んで振り返る人が
今日は君だけだと良いな
空から降るものはどうして
無くなってしまうのか教えてよ
いつか君と同時に溶けそうな
季節の真ん中を歩いていく
誰かがポケットを裏返した
街はダイヤモンドを売買する
君が解いた方程式の答え
光だけを残すほど切ない
愛から生まれるものはやっぱり
透けた肌の中に埋まる言葉で
微笑みが車の窓を下ろす
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