ファーストラヴ/ミナト 螢
 
塩水を一緒に舐めたりして
舌がピリピリするような味は
いつまで経っても残るものだった
マンモスの足跡が踏んだ
地層のミルフィーユを崩すから
同じ石に躓いて泣けば
砂時計の中みたいだね
ふたりでいると寂しさを忘れる
なんて話は嘘だと思うけど
君の時間と僕の時間に
僅かな誤差が生まれる前に
言葉を走らせて汗を掻いた
しょっぱいほど深い場所にある
愛を巡るなら海へ行こうか
貝殻を耳に当てて拾った
波の音を聴きながら始まる
6限目の予定に含まれた
僕達はまだ過去にはならない
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