一人前の太陽/ふじりゅう
 
あなたは今日も藻だらけになり
古ぼけた君を探している
鏡に写るはねた髪の毛
命乞いだけは一人前の太陽が
あなたを暖めている

汚れた頬を叩いたあなたは
ゴミを掲げて微笑みながら
私の裾を躊躇なく掴んでくる
どうしても目を合わせられない
真っ赤なポストが真っ赤に抱き締めて
セメントの絨毯でお出迎えしていた
私にとっての大切な灯火で
君の汚れ全てを燃やせはしない

あなたは今日も風塗れになって
この場所で一番高い所かどうかを見定める
私はそれをとてもとてもよく分かっている
どうせ長い灯じゃないと教えているのに

あなたにとっての君は汚れた君であって
純白のキャ
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