うつらうつら/
秋葉竹
さいきん気づいたことに、
この部屋のちっちゃな冷蔵庫は、
ぼくのビールよりも君の野菜ジュースで
埋め尽くされている。
バルコニーのおっきな金魚の風船も、
ゆらゆら揺れているけど
情け無い眉毛を
君に落書きされている。
おまけにお気に入りの毛布も
君のものになってしまい
ぼくは一晩中君の寝顔を眺めて
その幸せにうつらうつら……
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