黄昏の接吻の走馬灯/viraj
 
人生はなんて豊かなんだろう。

昨日は、あんなにもいい日だった。

記憶を引きずることなく過去を全てしる者。

君が笑えば、私も笑う。

大いなる全体となった私は、

宝石を花の上に置いたら花色に染まるように、

ただ客体だけがそこに残り、客体と化した。

もう帰ろう。

切なさがあふれる六度のハーモニー。

君と身体を絡めあったあの夕日にてらされた部屋で。

百合の花と梅の花を私の葬式には添えてほしい。

それは、私があいした人の象徴であるから。

もう目の前まで来てるんだ!

春が!梅の花香る季節が!

漆黒の黎明は、光を告げるときである
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