あなたはどうして、どうして手に持つコップが空っぽなのか考える/竜門勇気
 

ゆらゆら帝国が解散して
どうにかぼくは社会生活とやらがやれるようになった
音楽に縛られる生活からはもうおさらばだ
頭の中で細かな粒が湧き上がって夕暮れ
くたくただけど部屋の中に流れる音楽に踊らされない
その代わり眠る時間が増えた
休日前の最後のタイムカードを踏んだ瞬間夢の中へ落ちる

夢なのか妄想かどっちだ
誰かを殺したり世界を鼻息でふっとばしたり
僕のコップは空っぽで
どうでも良くなってた
きっと、きっと意味のある不足なんだ、満たされた不足なんだ。。。

なにかの集まりが終わるとき
それを説明する言葉があって、それを受ける人がいる
どこまでも続く地平線があって
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