てのひらのうちゅう/ミナト 螢
 
きみとひらがなでかいたとき
ぼくのてのひらによべるきがした
やわらかいからだをしているから
どこへでもおよいでいけるきみに
おもたいよろいをきせてあるかせて
ぼくのまわりをまわるすーぱーすたー
すこししかあかないひきだしみたいに
てのひらにあつめたひかりできみは
のはらのまんなかにたばこをつける
あつくていたくてなにもつかめない
せいざのようなえりさえひのなか
ぼくとひらがなでかいたよる
きみにちかづきすぎてみえなかった
よろいのきずあとでまもってくれた
からだにはそろそろにくをつけよう
こんどあってもたぶんわからないね
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