17歳 砂に何を埋めた?/瓜田タカヤ
っても大丈夫なように服を着替え、
バケツと釣り竿を持って、歩いて現場まで行った。
俺達の中では朝早く川に釣りをしに行く若者二人という設定であったのだ。
そしてなんとか砂場までたどり着き、てきとうに砂を掘った。
テキトウに穴が出来たので原チャリを埋めたら、
ハンドル部分が埋まりきらずにヘッドライト部が上空を向き露出していた。
二人で少し笑いながら、
その辺にあったゴミを
上から被せて無理矢理体裁を取り繕い、帰宅した。
二人で少し眠ってから、またゲームをやった。
瞬間
少なくとも
俺と毛内が埋めたゲンチャリは
今でも必ず同じ場所に埋まっていて
誰かに掘り起こしてもらうことを待っているのかもしれない。
それは
残酷な楽しい思い出で
俺の中でそれは
現実で真実だ。
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