恋愛的瞬間/
ミナト 螢
バレッタを留めた君の髪の毛が
よそ見をしながら遊んだ日
うなじの模様に惹かれたら
心にも同じアザができてた
痛くはないけど少し恥ずかしい
こんな気持ちのままじゃ帰れない
いつまで待てるだろうか
夜空まで果てるだろうか
君は何も知らなくて美しい
後ろ姿を玄関にして
僕が入れない部屋に住むから
想像でしか語れずに浮かぶ
四角い窓を開ける人がいたら
花火を数えるだろうか
料理を教えるだろうか
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