野良犬/秋葉竹
青い制服が似合う学生さんが
足早に過ぎゆく川岸
うずくまる野良犬
声も出せずに
いつだって逢いたい心に
吹く風は早くおいでと誘なう
さいはての孤独地獄へ、とか
ハハ。
今日だけは子供に戻り
キラキラと輝く瞳を鏡で知る
けれど明日はまた灰色
流れる川の水に憧れます、とか
ハハ。
いつまでも鉄が錆びずにいられないように
いつかは錆びつく失恋を何度繰り返すのか
バッカみたいだあたし、ホント、バカだ
バカ。
彼女に触り続けたかったバカ、
それに憧れた罰を受けよう
陽も高い鮮やかな土日に逢うと罪になる恋
闇の住人の、最後は燃え尽くす絶望しかない
あり
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