コンタクト/
ミナト 螢
今まで貰って来た温もりが
冷めた頃に返事は出来るもの
手袋の上を握ったあの日
僕等の背中にふたつの時計が
見えたからもうやり直せくて
洗濯バサミで摘まれたような
指先で関節を思い出すと
桜みたいに君は咲いていく
空に枝を伸ばしながら
ポケットの中に溜まる花びらを
コンタクトレンズにすれば会えるの
君の記憶を守ることで
僕の荷物を増やして行きたい
ピンクの瞳に映る世界も
同じ電車に乗れたら良いのにね
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