フラグメンツ カタログNo.31〜60/AB(なかほど)
こから生まれた世界が見える
51
サトウキビの畑の中を
夕陽が射していて
影が大きく落ちた
52
歌うために作られた口が開きっぱなしだ
これからギターケース広げるから
一緒に歌ってみるか
53
ああ、やっばりからい
廃線に 祭の灯 潮の風
からい
54
君を忘れようとすることと
忘れられないと思うことは
キルクルからのかけがえのない風
55
マシンガンなみの活きの良さでえ
と言いながら
いまでも娘の帰りを待っている
56
でいない愛をうらんでいない恋をうらんでいな
い人をうらんでいない親をうらんでいない君
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